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2022.08.01お知らせ 障害福祉サービス事業所における虐待事件に対する声明

令和4年7月に報道された福岡県久留米市等に事業所を展開する障害福祉事業者における障害児虐待事案について、株式会社SANCYOとして声明を発表いたします。

今回の事件は、障害を抱える当事者やその家族に信頼され、社会のすべての人々に幸福で安定した生活の達成に資するべき福祉事業所の支援者が暴力による支援を行っていたという信じがたいものでした。被害にあわれた当事者、ご家族の皆様へ心からお見舞い申し上げます。

平成24年10月の障害者虐待防止法の施行により、私たち障害福祉サービス事業者には、これまで以上に虐待の根絶に向けた取り組みが求められております。
この法律により、不幸にも発生してしまった虐待事件が厳正に対応され、その後の抑止力になることは、障害のある方々に対する虐待のない社会の実現に向けて、大きな一歩になると思っております。

しかしながら、障害福祉サービス事業所における虐待に関する報道は、未だに相次いでおります。障害のある方々の人権が擁護され、適切な支援が提供されるべき障害福祉サービス事業所において、最も身近にいる職員による虐待事案が発生していることは痛恨の極みであります。
しかしそれは、支援を必要とされている方々に対し、圧倒的にその資源が足りていないという地域課題が招いた事実でもあります。

私たちは、障害福祉サービスを提供している企業として、この地域課題解決の一助となるべく、障害福祉サービス事業所における虐待の根絶とご利用者様の権利擁護に向けて、全職員に対する研修をはじめ、ポスターや冊子、ホームページ等で随時啓発を行う等、機会あるごとに社内に周知・徹底を図ってまいりました。私たちは、支援においていかなる場合も暴力に頼ることなく、また地域の支援においても同様であるべきと考えております。
今後も虐待の根絶に向けて、全職員一丸となって誠心誠意全力を挙げて取り組んでまいります。

その継続的な取り組みにより、障害のある方々が不当に虐げられることのない社会づくりに貢献してまいります。それが私たちの企業理念でもある「生きづらさ働 きづらさのない世の中を創る」につながると考えております。

株式会社SANCYO 代表取締役 嘉村裕太